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#134: ハーモナイズ
Date: 2004/01/24 18:27:54 Sat Author: かない (guest)
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たしかに旋律から和声を限定する方法はあります。でも和
声の感覚と旋律の感覚って別に存在するのではないでしょ
うか。

和声が限定される場合に考えられるものは「わかり易く美
しい物をめざす」という理由や「主旋律以外の音の動きに
気を配る」とか「楽曲全体の構図から必要に迫られる」と
かありますよね。

あとは、曲の速さですね。テンションと見做すか別の和声
と見做すかは速さによって判断が分かれるでしょう。

GOO さんの仰る事は特に最初のものだと思います。音階以
外の音を使う時は、それが近親系からの借用だと考えれば
非常に理論的にも構造的にもすっきりした物になります。
恐らく、IV度調を示唆するFlat viiを見て、その後の展開
を考えたのでしょう。

当然このような選択肢は正しいものです。

ですが、私は別の価値観のほうが強いのです。それが3番
目の「楽曲全体の構図」です。

曲頭では始まってからなるべく早くV => Iを示して聴き手
側に調の印象を強く出そうと考えます。また、せっかく音
階以外の音を使うなら、手っ取り早くその時点で転調して
しまおうと考えます。

でも今回の旋律では曲頭でV => Iを作らないまま転調する
事には抵抗がありました。それでC7sus4を当てはめたので
す。他の調で和声を作った時はV => Iの形を曲頭で作らな
い事は相応しくないと判断して旋律そのものを変えてしま
ったわけです。

旋律を優先するのか、和声を優先するのか、構造を優先す
るのかなどを考えるとその優先順位によっては多くの解釈
ができると思うのです。和声その物が絶対的な物でないよ
うな事を書きましたが、旋律にも同じ事が言えると思うの
です。その為に多少の変更や制限が加えらるならば仕方が
ない、と考えています。

結局これらは目指している音楽の方向性として考えても良
いのではないでしょうか。

たぶんGOO さんは旋律その物を重要視して和声を考えてい
るのだと思うのです。それで私は判り易い構図が最優先な
のです。

自分の目指す物と相反する和声を創ろうとすると、全く思
い浮かばないか、耐えられないかのどちらかになる危険性
があります。自分で創っといて何ですが、"har_g.mid" な
んて旋律美が全く無いじゃないですか。でも和声を絶対視
すればこうした物も在り得るでしょう。私は勘弁願いたい
ですけどね。

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