dtm.sak - 音楽理論・作曲技術
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#140: 旋律の解釈
Date: 2005/04/17 01:30:34 Sun Author: かない (tnet0108)
以前にメロディーが情報をもっているという話題があがりまし
た。逆に旋律を解釈すると言うのは、情報を与えるという言い
方も出来そうだなとも思えます。
で、実験。
同じ旋律(今回は低音が定旋律)ですが、二通りのグループ構
造を当て嵌めると違う音楽になるであろうと予測できます。
この旋律では最初の3小節で一纏まりと考えるのが自然な旋律
になるのですが、あえて、最初を4小節の纏まりと考えた物と
比較してみました。MIDIファイルの前半部分が4小節グループ
後半部分が3小節グループです。
4小節グループも3小節グループもソプラノ(最高声部)とバ
ス(低音声部)の主題が組み合わせ模倣(伝統和声、第11章
参照)になっています。ただし、時代様式を無視しているので
倚音が所々にあります。
結果
同じ人間が作ったものなので、よく似た物になりましたが、音
楽としてはどちらのグループも矛盾無く成立しています。前半
の方が旋律に気持ちを乗せやすいのですが、地味な後半の方が
技巧的になっています。どちらも、気に入っています。
やはり、旋律は自由な解釈が面白いです。
[ http://www.tnet.to/filer/151/03_HAR.MID 5.95KBytes (6094Bytes) ]
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