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#7: 坂本龍一 energy flow 耳こぴ解析
Date: 1999/07/27 16:05:00 Tue Author: GOO (tnet0077)
Child Article: #8: 坂本龍一 energy flow 耳こぴ解析 #41: 坂本龍一 energy flow 耳こぴ解

ピアノソロにしてオリコン1位を3週間も続ける怪物 "energy flow" ですが、
やねうらおさんの音楽コンテンツに刺激されてコードとメロディだけを
少しだけ耳こぴしてみました。
midiデータ

気づいたこと、分かったことその他。
ベースの動きはやはり目立ちます。
A G F E D C B と下がっていきます。
全音のクリシェと言ったところでしょうか。
それよりも高度だったのは、
半音で下がり続ける音です。4小節目から始まりますが
A  G# G  F# F  F  F  E  E
D  D  C  C  C  B  Bb Bb A
上の音が続いてしまう部分では他の音で半音で下がるという懲りようです。
あと、和音の汚しが含まれているのが高度さをさらに際だたせます。
データの終わりの部分では E と F が半音でぶつかっています。
D と E をメロディでぶつけている部分もありますね。

コード進行は譜面が出ているらしいので
そちらを教えて欲しい位なんですが(^^;

Am
Am7/G
F
C/E
Dm
F/C
Bm7
E7
Am7
D7
G7sus4
G7
C7sus4
C7
FM7
E7→Am 最初へ

5小節目で転調しているはず!と直感を信じて調べて見るも
E7 から Am7 へ行くなんて至極自然な完全4度上行です。
しかし、元々 Am スケールのところにハーモニックマイナースケールを持ってきて
G と F にシャープをかけている直後に Am7 の G の音が入ってくるのが
転調感を呼んでいるようです。Am に戻るときは普通に解決した感があります。
ハーモニックマイナースケールにこんな使い方があったんですね。
2回目の E7 からは Am に戻りますからもう一度始めからと言う感じになります。
この辺の転調はちょっとわかりにくかったんですが最終的に
FM7 が出てくるところからF 調への転調らしく、
C 調に置き換えて考えると、Em7-A7-D7sus4-D7-G7sus4-G7-CM7
と言うことになります。ベースは Em から始まる完全4度上行の
繰り返しで良くある進行なんですが、マイナーコードがほとんど使われないので
セカンダリドミナントの繰り返しのような感じでつかみ所がない雰囲気です。

難しいことをやるとわかりにくくなりがちなのに
それをこんなにも聞き易くしてしまうとはさすが教授です。

GOO
E-Mail: nishida@a2.ctktv.ne.jp

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